いつも「ただいま」って思ってる

学生時代、よく一人暮らしをしている人の家に集まっていた。

みんなでご飯を作って、ご飯を食べながらそれぞれ好き勝手喋ったり漫画を読んでいたりしながら過ごして、最後はスマブラとかドカポンとかのゲームをオールでやって、いつのまにか寝落ちして。

 

今わたしは30歳だから、えーっと、学校を卒業をしてからもう8年?

定期的に集まってはいまだに同じことをやってる。

翌日が仕事だからさすがにゲームでオールはやらなくなったけど、まさかこんな集まりが8年も続くとは。

 

LINEのグループに「そろそろやりますかー」と半年に一度くらい声をあげる。

すると翌月で希望の日がぽんぽんと上がってきて日にちが決まる。

メンバーは10人くらいいてその回の都合があった4~6人くらいが来る。

いつの間にかできあがったルールは「料理をひとり1品用意する」。

自宅で作ってきての持ち込みも可。

当日は駅で待ち合わせてスーパーで買出しをして家に行って料理をする。

 

いつもこんな流れ。

 

今回はわたしは遅れて行った。

いつもついていくだけだから家の場所の記憶が曖昧で、迷子になりながらもなんとかアパートの前まで到着した。だけど部屋の番号がわからない。

電話をかけてみたら予想していたドアとは違う部屋のドアが開いた。

「おー、久しぶりー」って話して、その奥からは揚げ物の音とにおいがした。

この、家に帰ってきた感、すごい。

「久しぶりー」って挨拶をしてはいるけど「ただいま」って言ってるような。

 

 

台所を通り過ぎて部屋に行くとそこには料理を終えてまったりモードの数人。

先に仕上がったおいしそうなご飯が並んでる。

そこにわたしも焼いてきたパウンドケーキを一緒に並べる。

みんな何も相談し合わずに作るメニューを決めてるから毎回バランスが悪い。今回なんて全部茶色い。

 

とうもろこしの炊き込みご飯。

焼きそば。

あさりの酒蒸し。

バナナパウンドケーキ。

鶏の唐揚げも揚げ終わって全部が揃った。

 

「いただきます!」って手を合わせて、そこからはのんびり飲み食い。

「これの粉って片栗粉?薄力粉?」とか「自炊始められた?」とかご飯の話から、転職とか引越しとかの近況聞いたりとか、おすすめの本の話とか、あとは何を話してたかな。

これっていう何かじゃないようなこと。どうでもいいこと。

どうでもいいことを話しながらそれぞれ本を読んだりテレビを見たりパソコンいじってたりゴロゴロしだしたり、「家」だねここは。

気づいたら全員寝落ちしていて、そんなところまで変わらない。

 

みんなでずっと一緒のことをしてなきゃいけないなんてのはない。

ただただ一緒の休日を楽しんでる。

特別何も生まないけど、こういうのってなんかいいなーって思ってる同士だから続いてるんだろな。