2018年も残すところあと数日。
今日は彼女の帰りが遅い。
もうすぐ深夜の2時に差し迫る。
しかし、何も連絡がないわけではなくて。
彼女は今日が仕事納めなのだ。
所属する部署で飲み会があり、終電はもはやないこと、部署の先輩とタクシーで帰宅することなどの連絡が届いている。
普段は僕の方が帰りが遅い。
彼女は、僕が仕事であれば夕飯を待っていてくれるし、飲んで帰ってくるようなことがあれば寝ていることもある。
2時を過ぎた。
さすがに寝てしまおうかとも思ったが、彼女の立場をここで実感する。
起きていようが寝てようが、彼女は一人待っているのだ。
それが彼女にとって寂しい時間なのかどうかは知らないが、待たせているという事実は間違いない。
そして自分の立場で振り返ってみても、彼女が起きて待っていてくれた時、僕は嬉しい。
それはきっと立場が反対でも同じことだろう。
これから何度、彼女の隣で眠れることだろうか。
結婚して子供ができるかもしれないし、その前に別れてしまうかもしれない。
そもそも人間に死は必ず訪れるのだから、隣で眠る夜は有限だ。
いつかやってくる別れを少しでも後悔しないためにも、一夜でも多く、意識のあるうちに、彼女の隣で眠りへつきたい。
いつもありがとう。
来年もよろしく。
あと、もう少し早く帰れるように頑張るね。